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『ほの暮しの庭』先行プレイレビュー&開発者インタビュー!

ほの暮し

日本一ソフトウェアの『夜廻』シリーズを手がけたチームが贈る、生活シミュレーションゲーム『ほの暮しの庭』。一見すると穏やかな田舎暮らしを描く本作ですが、その裏側には『夜廻』のDNAを受け継いだ「不穏さ」が隠されているといいます。

今回は本作の先行プレイの機会をいただいたので、序盤のゲームの流れを中心にしたレビューをお届けします。また、後半には本作の開発チームにインタビューした内容も掲載しているので、本作が気になっている方はぜひご覧ください!

先行プレイレビュー

「彼ヶ津村」での新たな生活

村での生活

物語は、見知らぬ場所に流れ着いた主人公が、「彼ヶ津村(かがつむら)」の住民に保護されるところから始まります。何も持たない状態から、村の片隅にある荒れ果てた庭を手入れし、新たな暮らしを切り拓いていくのが本作の基盤となるゲームプレイです。

畑

荒れた土地を耕し、種を蒔き、丹精込めて作物を育てる。ときには釣り竿を片手に水辺でのんびりと時間を忘れる。一見すると、非常にオーソドックスで心地よい生活シミュレーションの時間が流れます。

しかし、その穏やかな日々の中に、どこか「ズレ」たような不穏な空気が漂っています。

癒やしの奥に隠された不穏なノイズ

夜

本作を単なるスローライフゲームで終わらせないのが、随所に散りばめられた怪異的な演出です。夜、自室で静かに眠りにつこうとするとき、誰もいないはずの場所から響く扉をノックする音。この「何者か」の存在が、村全体の閉鎖的な雰囲気と相まって、プレイヤーの背筋をゾクリとさせます。

掟

また、住民たちは主人公に対してどこかよそよそしく、村には8つの「掟」に従って日々を過ごしています。この場所に馴染むためには、村のルールに抗うのではなく、従う必要があるようです。

祭壇に

序盤の攻略の鍵となるのが、登場人物の一人「リン」の存在です。彼女の教えに従い、指定された農作物を育て、それを村にある「祭壇」へ奉納する。この行為を行うことで、ようやく村人たちから住民の一人として認められ、会話ができるようになります。

さまざまな掟や意味ありげな祭壇、そして詳細は伏せますが祭壇に農作物を奉納した後のリンの行動など、この村にはどこか不気味な違和感が多数。この謎がどう解明されていくのか、ストーリー展開も気になるところです。

結末の先に待つ「深淵」

秘密

今回の先行プレイの最後では、幼い少女・ヨウの失踪事件を解決する一幕を体験できました。しかし、この事件の解決は、物語のほんの始まりに過ぎないという予感がありました。

穏やかな生活の裏側で、この村は一体何を隠しているのか。祠に何を捧げ、何を犠牲にしているのか。

『ほの暮しの庭』は、スローライフを楽しみながらも、常に「このままでいいのか?」という疑念をプレイヤーの心に植え付けてくる、中毒性の高い作品です。可愛らしいグラフィックやのどかな生活風景に油断していると、気づいた時には深い霧の中へ引きずり込まれている――そんな背徳的な体験を約束してくれそうです。

製品版でこの村の全貌が明らかになる日が、今から待ち遠しくてなりません。

開発者インタビュー

インタビュー1 インタビュー2
溝上侑さん 勝又美桜さん

ゲームプレイ後はインタビューの時間があり、開発者の溝上侑さんと勝又美桜さんに質問させていただきました!

お二人とも夜廻開発チームのスタッフでもあり、夜廻のノウハウを活かしつつ本作の制作に臨んだとのことです。

夜廻の公式サイトはこちら

「夜廻」チームが作る生活シミュレーション

――まずは本作『ほの暮しの庭』がどのようなゲームなのか、概要を教えていただけますか?

本作は、田舎暮らしを楽しむ生活シミュレーションゲームです。我々『夜廻』シリーズを作ってきたチームが開発を担当しています 。 一見すると穏やかな田舎生活に見えますが、生活シミュレーションを遊んでいて、そちらに集中していると急に不穏な空気が顔を見せてくる。そういった要素が本作ならではのホラー的な特徴ですね。生活シミュレーションの中に、じわじわと忍び寄る不気味さが同居している、そんな作品だと思っていただければと思います。

――本作が企画されたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

『夜廻』はグラフィック面で高い評価をいただいていましたが、ホラーゲームというジャンルゆえに「遊んでみたいけれど怖くて手が出せない」という声も多く耳にしていました。そこで、そのグラフィックやクォータービューのノウハウを活かし、『夜廻』とは違う新しいゲームを作れないかというのが発端です。

生活シミュレーションというジャンルと、我々のグラフィックとの相性が良いのではないかと考え、このプロジェクトがスタートしました。

―プレイヤーには、どのような気持ちで本作を遊んでほしいと考えていますか?

本作は、あくまで農場・生活シミュレーションゲームとして遊んでいただきたいですね 。ただ、『夜廻』チームが作っているということもあり、シナリオにはかなり力を入れています。「自分が今何をさせられているんだろう?」といった、ミステリーや不穏さが漂うストーリーを楽しんでいただけるはずです。

ホラー要素については、驚かせる演出よりも、村人の不穏さや、物語の不気味さに重きを置いています。「生活シミュレーション」と「ホラー」、この緊張と緩和のバランスを丁寧にとることで、本作でしか味わえない体験を作ることができました。

――開発する上で特にこだわったポイントはありますか?

生活シミュレーションを作るのが初めてだったため、研究を重ねました 。他社様のタイトルをしっかり分析し、「こういうシステムがあったらやりやすいよね」という、痒い所に手が届くような作りをコンセプトにしました 。生活シミュレーションとしての土台をしっかり構築した上で、我々ならではのシナリオや不穏な表現を乗せています。

ホラーが苦手な方でも楽しめるあんしん暮しモード

――「あんしん暮しモード」について、これはどのような意図で実装されたのでしょうか?

ぶっちゃけてしまうと、後発の機能なんです 。開発を進めていくうちに「生活シミュレーションゲームとしてめちゃくちゃ面白いものができた」という手応えがあり、ホラー要素によってプレイを敬遠されてしまうのはもったいないと感じたのがきっかけです。

「あんしん暮しモード」では、ホラー的な演出を一切カットしています 。夜に寝ている途中で起きるようなイベントもありません 。純粋に農業や生活シミュレーションを遊びたい方は、このモードを使えば、ボリューム満点の生活シミュレーションを余すところなく楽しんでいただけます 。

――シミュレーションゲームとしてのボリューム感はどれくらいあるのでしょうか?

エンドコンテンツまで含めると、かなりの時間遊べるはずです。ゲーム内の年数で最低でも3年はかかりますし、やりこもうと思えば200時間近く遊べるのではないでしょうか 。季節限定の作物や納品クエスト、図鑑のコンプリートなど、やれることは多岐にわたります。

発売を心待ちにしているユーザーへ

インタビュー3

――最後に、本作を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。

一見すると警戒されるかもしれませんが、農場シミュレーションが好きな方にこそ遊んでほしい作品です 。生活シミュレーションとして期待される要素は全て網羅したつもりですし、非常に質の高い体験をお届けできると自負しています。

ホラーが苦手な方はぜひ「あんしん暮しモード」で農業を楽しんでください 。私自身もファームゲームが好きですが、安心して農作業に没頭できるはずです。ぜひ手に取ってみてください。